• 検索結果がありません。

即…一一|ー

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "即…一一|ー"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

新しい地球観(プルームテクトニクス)の教材への導入 一徳島県秩父帯に見られる海洋地殻一

教科・領域教育専攻 自然系(理科)コース 平 尾 尚 史

1 .はじめに

1 9 6 8

年に提唱され

7 0

年代に体系化された

「プレートテクトニクス Jは,それまでの地向斜 説に基づく地球観を革命的に一新し,

r

新しい地 球観」と形容されるように,地球表層の変動を統 一的に説明した.しかしながら,

7 0

年代では地 球の内部一特に下部マントルの情報を得る手段 がなかったために,表層(直径の約

1 0

分の

1

の 領域)の現象を説明するにとどまっていた.

Maruyama(1994)

は,蓄積された地質学的情 報と全マントル規模の地震波トモグラフィーの 結果を結び付けることにより,大陸の集合や分 裂などの大きな地球史上のイベントは,概ねス ーパー(ホット)プルームとコールドプルームの 活動によって説明されると考える「プルーム(プ リューム)テクトニクス」を提唱した.こうして 生まれたのが,更に「新しい地球観Jである.

従前の「地向斜説Jでは説明が困難なため軽視 されてきた緑色岩類は,プレートテクトニクス では,プレート運動に伴い海洋プレートより造 山帯に付加した過去の海洋地殻や海山等と解釈 され,過去の海洋地域における火成活動やその 起源を推定できる可能性が指摘された.なぜな ら現在の海洋底からはジュラ紀以新

(<200Ma)

の試料しか得られず,それ以前の海洋地域の活 動を知るには,造山帯に付加した緑色岩を研究 するしかない為である.更にプルームテクトニ クスの登場により,全地球規模の物質循環の歴

指 導 教 官 村 田 守

史を考える上で、重要な意味を持つ存在へと転換 した.特にスーパープルームの活動に伴う HIMU玄武岩は,その鉛同位対比の特徴から沈 み込んだ海洋プレートを起源に持っと考えられ,

日本を含む環太平洋の造山帯でこれを起源とす る緑色岩を識別することは,太平洋地域で

7 0 0

.

600Ma

より継続しているとされるスーパー プルームの活動史を立証することに繋がる.

以上のことより,徳島県の秩父累帯秩父帯に 産する緑色岩の岩石学的特徴を明らかにすると

ともにこれらの起源物質について考察し,プル ームテクトニクスに基づく「新しい地球観Jを実 証する地域教材について報告することとする.

2.地質概説

秩父累帯秩父帯は,三波川帯南縁部みかぶ緑 色岩類を含む地質帯の南側の領域で,従来の秩 父累帯北帯の北半部に相当する.

r 司 苛 ー │ 図 白 亜 紀 付 加 体

,r ¥  │ 口 帳 父 帯 寸

11 ' 司 属 細 川 帯 ト 棋 文 畢 帯

,  胸 舗 ⑥ 野 間 醤 ⑤ 酬 ⑧ 三 ツ 木 ⑦ 神 通 谷

即 … 一 一 │ ー

│ 口 三 宝 山 帯│ J 間 園 山 制

T 2 :

? ? h j

川 三 脚 宜 帯 パ 回 四 万 + 帯 { 白 亜 紀 )

Fig.1  研究地域の緑色岩分布

今回研究対象とした9地域(Fig.l)のうち,野 間谷・高根・三ツ木・神通谷・大中尾の5地域 は神山町に,釜ヶ谷は木沢村に分布する緑色岩

(2)

の小岩体で、あるが,須槍ほか(1982)によるとト リアス ジュラ系の神山層群A帯及びD帯に属 す.また,高根の岩体は山本(1995)により K"Ar 年代263:t5.5Ma(ベルム紀)との報告がある.

また,この神山層群の東方延長上に存在する 鈴木・板谷(1994)の定義した三波川帯大川原ユ ニット(白亜紀付加体と推定)内の佐那河内村栗 見坂と徳島市飯谷町の旭リサイクルセンター・

中津峰の3地域の緑色岩も記載した.

3.全岩化学組成と鉱物化学組成

XRFで全岩化学組成を分析した結果,調査区 域内ではNb/Zr比の異なるTypeA・B.Cの3 種類の岩石群が見いだされ, TypeAは釜ヶ谷に のみ, Type Cは高根にTypeBと混在して産出 した.これらを高知県黒瀬川帯・三重県秩父帯 の緑色岩とともにNb/Zr図(Fig.2)にプロットし たところ,この二地域はTypeAと共通であっ た.また, EPMAによる鉱物化学組成の分析で は, TypeA・Bの岩石ともにみかぶ緑色岩類の アルカリ岩と類似する傾向を示した.

140 

120 ~

TypeB 

1 │ロTypeC

ロロ

×高知黒瀬川裕

。三重秩父帯

40 ~

品 罵 ZM a f h o x

1 b c ρ o  c b  

20 ~ Eo

 

。。

50150Zr  250350450 

Fig.2 Nb"Zr図 4.考察と結論

これらの結果より,徳島県秩父帯の緑色岩の 起源、物質を推定するためにNb/Zr‑NbN 図 (Fig.3)や,他のテクトニックセッティングの岩 石との比較図を作成した.

la.Typ

A

Typ

B

Typ

c

×高知.瀬川備

。三宣教父稽

Polynesi

(non‑HIMU) 

C S  

Polynesia 

(HIMU) 

0.00  0.05  0.10  0.15  0.20  0.25  0.30  Nb/Zr 

Fig.3 Nb/Zr‑NbN図

以上のことから,秩父累帯秩父帯の緑色岩類 の特徴をこれまでの秩父帯やみかぶ緑色岩類に 関する研究と比較検討した結果,以下のことが わかった.

1 )徳島県の秩父累帯秩父帯及び三波川帯大川 原ユニットの緑色岩類にはTypeA・B・C

の起源物質が異なる3岩石群が存在する.

2) TypeAはハワイ類似, Bはフレンチボリネ シアの

n o n " H I M U

類似,

C

は同地域の

HIM

U類似で,全てアルカリ玄武岩であり, B ・  Cはベルム紀に活動した海山を起源、とする.

3) Type B ・Cは,神山層群D帯や三重秩父帯 には産出せず,この岩石群を含むA帯が他 の秩父帯の付加年代(トリアス紀後期 ジ ュラ紀中期)と共通ではなく,東方延長上の 三波川帯大川原ユニットと共通の付加年代 (白亜紀)を持つ可能性を示す.これは松岡 ほか(1998)の柏木ユニット(ジュラ紀一白 亜紀境界の付加体)の区分と一部重なる.

5.教材への導入

「新しい地球観Jによる固体地球・地球史の解 釈を教科書から検討し,従来の解釈部と対比さ せた.併せて,今回の調査区域内の野外観察用 地学巡検案内書を作成することで,その教材化

を図った.

参照

関連したドキュメント

 TABLE I~Iv, Fig.2,3に今回検討した試料についての

4) Arai, H. : S-wave velocity profiling by inversion of microtremor H/V spectrum, Bull. : Estimation of deep underground velocity structure by inversion of spectral ratio

の観察が可能である(図2A~J).さらに,従来型の白

3.5 今回工認モデルの妥当性検証 今回工認モデルの妥当性検証として,過去の地震観測記録でベンチマーキングした別の

手動のレバーを押して津波がどのようにして起きるかを観察 することができます。シミュレーターの前には、 「地図で見る日本

小学校学習指導要領より 第4学年 B 生命・地球 (4)月と星

本事業は、内航海運業界にとって今後の大きな課題となる地球温暖化対策としての省エ

2 次元 FEM 解析モデルを添図 2-1 に示す。なお,2 次元 FEM 解析モデルには,地震 観測時点の建屋の質量状態を反映させる。.